読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よこしまちゃんぶろぐ

自己顕示欲ビンビン丸

身体を貫くような眩い閃光

あえて言葉ではなくて映像の演出によって目で観て感じさせようとしたり、徹底的に映像美にこだわったり。そういう「雰囲気満載」な演出も度をすぎると裏目に出ることもあるんだな、というのが第一印象。

 

『溺れるナイフ』本予告 - YouTube

鑑賞後は色々残念な気持ちになってしまったけれど何はともあれやっと観れたぜ、重岡大毅を拝むために。3日ぶりにお風呂に入って4日ぶりに外に出たんだけれど、前日までは精神が完全に死亡していたのでアイドルを見るだけで舌打ちしてたほどなのに突然グイッと上がってきたから、よく乗り越えたな〜と自分で自分のこと偉い偉いした。映画化決定当初から観に行くと決めてたものなので間に合って良かった。

 

 

(↓ここから感想を長々と書こうと思うんだけども、これから観るから楽しみ!という人や映画の出来がすごく良かった!と思ってる人や、語彙力と表現力が欠如しているレベルの低い映画レビューを読むとイライラするという人はリターンしていただけるとありがたい)

 

自分記録用でもあるのであくまで個人的に勝手な解釈のうえでの感想を。

まず映画の冒頭、タイトルバックであのセリフが来るのはとても良かった。

 

そのころ 私はまだ15歳で

全てを知ることができる

全てを手に入れることができる

全てを彼に差し出し

共に笑い飛ばす権利が

自分にのみあるのだと思い込んでいた

私が欲しているのは

身体を貫くような眩い閃光だけなのだ

目が回るほど

息が止まるほど

震えるほど

 

…この、多感な10代の心に迸る青春の葛藤!!という感じの、それこそ眩い言葉…どうしたら言葉だけでこんなにも熱を直に感じられるモノローグが浮かぶんだろうな、文才がある人はやっぱりすごい。確かにこの映画、始終、思春期の漲る全能感!衝動的な欲望!迸るエネルギー!主人公2人の、そんな感情が今にも爆発しそうな緊迫した空気やもどかしさは思い切り伝わってきた。その点はあの監督特有の躍動感のあるあの演出とか色彩感覚、あとはあの音楽があるからこそ表せるものなのかなと。

それだけど私的にこの映画がしっくり来なかったのは、明らかにあの2時間の中にあまりに多くの要素を詰め込みすぎたようにしか感じられなかったからか。

 

この作品の監督の前作を今年初めに観た時、知らない監督だっただけにめちゃくちゃ大きな衝撃を受けたのでその印象が鮮明に残り過ぎていて期待しすぎたかもしれない。監督は元々原作の大ファンだったらしいので、ストーリーや心理描写を知り尽くしてるからこそあそこまで伏線張ってないものに仕上げてしまったのかな。

山戸監督ファンが求めていた美しさや眩しさと、女子が求めたカワイさと、女子高校生が求めた胸キュン、原作愛読者が求めた心理描写の細かさと物語の神秘的な要素、その全部を余すところなく詰め込もうという事を意識しすぎてるように見えた。魅せたいことの全部を視覚重視の描写だけで全て描き出そうとしているのでストーリー展開自体の伏線が不足してる。せっかく原作では何よりも輝いてる心理描写がうまく伝わらなかったのが残念。いくら綺麗でも美的な映像だけじゃ登場人物の心は映しきれないと思う。映画作ったことなんてないけど。へへ

 

監督が意図する特異さを出し切りかったんだろうけど、映画の軸がその美意識に傾きすぎて物語の薄っぺらさと選曲のちぐはぐ感が足されてしまった感じのイメージが残ってしまった。

 

 

だけどものすごく良かったシーンもあって、夏芽ちゃんが大友に誘われたデートの前日、コウちゃんを想って深海のような藍色を、だけど薬指にだけ大友を想って椿の花のような真赤のペディキュアをわざと塗って俯くシーン。あそこがちゃんと描かれていたのは言葉の無い映像だからこそ気持ちが伝わってきたしとても嬉しかった。

 

山戸結希監督の前の作品、すごく好きだったんだけど商業映画だとどうしても出したい色や要素が中途半端になってしまったりするんだろうか、音楽にしろ映画にしろ、そういうのってめちゃくちゃ寂しい。そうでない人もたくさんいるのに。

 

 

…と、ものすごく偉そうに批判したけど映画なんて個人的な受け取り方と好みが全てだしTwitterでは賞賛してる人も沢山いて賛否両論みたいなので、視覚で感じる雰囲気映画が好みな人は気に入りそう。

あとは予告編で期待が膨らんだであろう重岡大毅菅田将暉のキスシーンは大いに想像妊娠できるので、あの無防備なほっぺぺろりチュー&流れるように自然かつイタズラなチューで胸をずっきゅう〜ん!!射抜かれたい人はお金を払いに行く価値はとってもある。これだけは自信を持って保証する。射抜かれる。

(エンドロール後、劇場内が明るくなってから帰り際に「なんかよく分かんないとこいっぱいあったね」って言ってた、隣に座ってたJK2人組みもキスシーンではやっぱり黄色い声漏らしてガッツリ射抜かれてました。)

(そんでもって大友の、コウちゃんを思い続ける夏芽のことをそれでも一途に想って笑わせてあげようと一生懸命になる姿も愛しい&切ない。夏芽ちゃんなんて諦めて私と付き合って。)

  

予想外の出来だったので思うところは色々あったけれど、今年は重たいテーマの映画ばっかり観てたからたまにキラキラした映画を観ると気持ちが若干若返る気がするね〜。気がしただけだけど〜。だけどあんなに輝かしい学生時代を送ってなかったので半面切なくなるな〜。

こういう「意図がよく分かんなかったな」 っていう箇所が幾つもある映画こそ映画好きな誰かと感想をシェアしたいなと思うけど周りに趣味の合う映画好きがほとんどいないので残念。

  

〜〜

 

↓山戸結希の前作の「おとぎ話みたい」の、おとぎ話が歌ってる主題歌がキラキラしててとっても素敵な曲だから誰か聴いて

おとぎ話 "COSMOS" (Official Music Video) - YouTube

 

  

〜〜

一生懸命書いてたらもうこんな時間になってた。今日もわたくしはダイエットに励むし映画を一本観るぞ、2016年あんまり観られなかったのでラストスパートで。何よりも、体重を戻して1人で行きたい場所に沢山行く。鬱々とした年の瀬なんて勘弁なので自分の時間を大切にしなきゃ。

 

はぁ それにしてもジョージ朝倉の漫画は最高よ。魚喃キリコいくえみ綾ジョージ朝倉山川あいじ。私の中の女性漫画家四天王。話が尽きないな〜